主任司祭 アマド・カバレロⅢ
今年の11月から、私たちのジュビリーのお祝いが始まります。お祝いの第 1 章として、まずはこれまでの歩みを振り返り、私たちの小教区
の歴史を祈りの内に考えてみます。
過去を振り返る...
出エジプト記において、主はモーセに、ご自分の救いの業を書き記して記憶に留めるよう命じられました。それは、選ばれた民が神との契約を忠実に守り、弱さの中にある時に力を受けるためです。
「このことを記念として巻物に書き記し、繰り返しヨシュアに読み聞かせる。」(出エジプト記17:14)
神の民は集まるたびに、聖書を朗読して、黙想し、賛美を歌い、祈りを捧げ、そしていけにえの捧げ物をしていました。このようにして、彼らは自らの生涯と歴史を通じて、神の絶えざる現存と救いの業を思い起こすよう導かれます。 この深い記念は、世代から世代へと受け継がれ、大切な伝統となっています。
同じように、私たちは小教区共同体として、自分たちの過去、つまり小教区の歴史、主任司祭、信徒、そして宣教活動を振り返る必要があります。信仰は、神が人生の出来事や人間の歴史を通して、ご自分のメッセージを伝えていることを教えてくれます。過去の出来事・歩みは、単に「過ぎ去ったこと」ではありません。それらは、神の生きたメッセージの豊かで実りある源泉なのです。教会が教えたように、「時代の流れ」を私たちは読み解かなければならないのです。真面目に考えれば、私たちの歴史から学ぶべき価値あるものが、いつもそこにあります。それによって、私たちは、未来への方向性を見出すことができるでしょう。
感謝を込めて...
これまでの歩みを振り返ると、いただいた多くの恵みに深く気づかされます。そしてそれは、私たちの手に委ねられた多くの祝福に気づくきっかけをくれます。 振り返るとき、私たちは思い出すのです。思い出すとき、私たちの心は自然と「与え主」への感謝へと向かいます。深く思い起こすことは、それ自体が真の感謝の祈りとなるのです。
感謝とは、贈り物に気づいた時に、溢れ出すものです。与えられた多くの祝福を胸に思い浮かべるとき、私たちは自然に「ありがとう」と伝えます。私たちがこれまでに与えられた最も偉大な贈り物の一つは、出会ってきた人々です。歴代の小教区主任司祭、リーダーの皆さん、信徒、恩人、そして私たちが所属する聖パウロ教会という素晴らしい共同体全体に心から感謝いたします。
神よ、これまでのすべての歩みに感謝を捧げます。私たちは心に喜びの微笑みをたたえ、希望をもって未来を見つめています。


