希望の宣教者
主任司祭ジョヴァン二・デリア
いつも9月の最後の日曜日に祝われていた「世界難民移住移動者の日」は、今年は聖年の行事として、例外的に10月4日と5日に「移住者の祝祭の日」として祝われることになりました。
「移住者、希望の宣教者」は、今年の第111回世界難民移住移動者の日のテーマとして、フランシスコ教皇によって選ばれました。
このテーマは、現在進行中の聖年を踏まえて、移民や難民の勇気と粘り強さを見つめ直すものです。彼らは困難を乗り越え、未来への希望を証明しています。
国境を越えてもなお幸福を得られるという希望こそが、彼らを神にすべてをゆだねる道へと導くのです。
移民や難民は、受け入れ先の地域社会や教会において、希望の宣教者となります。彼らはしばしば、地域社会や教会の信仰を活性化させ、共通の価値観に基づいた宗教間の対話も促します。また、彼らは教会にとって、天の国へと続く地上の巡礼の最終的な目的を思い起こさせてくれる存在でもあります。大阪・高松教区にあるさまざまな教会も、彼らのおかげで新たにされています。私たちの教会も、過去を大切にしながら、彼らの貢献によってしばしば希望を与えられ、未来が開かれてきました。
これからも、私たちの教会が同じ信仰の分かち合いを通して、ますます成長していけるよう祈りましょう。