主任司祭 ジョヴァンニ・デリア
海外旅行をすると、時差の問題に直面します。私は時差に慣れるのに非常に時間がかかり、昼間に眠くなり、夜に眠れないことがよくあります。切り替えが苦手なため、無理をすると頭痛がしたり、不安やめまいを感じたりしてしまいます。考えてみると、私たちの社会ではさまざまな切り替えが非常に急激になっています。例えば、昔のような秋や春の季節が短くなり、寒い季節から急に暑くなったり、その逆になったりします。間の季節は、こうした切り替えを穏やかにする役割を果たしていました。また、電化製品の進歩もその一例です。進化の速さについていけないことで、社会に対して不安やめまいのような気持ちを抱くことがあります。切り替えがあまりにも激しいと、引きこもりたいという気持ちになることさえあります。
一方で、キリスト教は私たちにとって穏やかで優しい宗教です。教会にはいつでも祈りのために行けますし、毎週日曜日には、みんなと一緒に少しずつ信仰の旅を進めていくことができます。教会の季節は激しい社会のリズムに合わせるのではなく、一人ひとりの信者のペースに寄り添っています。教会にいると、あまり時差を感じることはありません。イエス・キリストも、宣教活動を始めるまでに 30 年もの時間を費やしました。急激な変化では、私たちはついていけません。だからこそ、イエス・キリストは私たちの落ち着いたペースに合わせてくださったのです。その目的は、すべての人を救うことでした。
要するに、イエス・キリストと共に旅をすることは、決して難しいことではなく、恐れたり心配したりする必要がないということです。信頼して、信仰の旅を続けていきましょう。